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皿回し遊びと科学と哲学 ① 歴史と科学

1、皿回しの皿はなぜ美しく回るのか

講演会で私が皿回しをしてみせると、「わーっ」という歓声が湧く。ふらふら回っていた 皿が、数秒後に棒の先で大地と平行に?「安定した形」で回り始めるのだ。 皿回しを講演に取り入れた当初は、皿回しはなぜか滑稽で面白いし、大人の心をにを童 心に戻す。それが私の講演のテーマ「遊び力」と「子ども力」にぴったりフィットしたのです。 でも、なぜフィットしたのか?ということを深くは考えなかったのです。 皿の形は○で、「回す」は動作です。まるい形の者で無ければ回すことは出来ません。こ れまで「皿を回す」という遊びによって生まれる「心理」や「関係性」によって生まれる「物語」 (ナラティブ)と「子育て支援」についてその成果について考えてきました。 なぜ、多くの人たちが「回す」、「回る」遊びに喜びを感じるのかについて、深く考えた事 はありませんでした。 そこで「歴史」と「科学」という視点で考える事にしました。

2、皿回しの歴史

私の皿回しの始まりは、ある大道芸人との出会いです。かれこれ 20 年前のこと。養護 学校の教員をしていた頃です。子どもと一緒に遊んだら、どの子も「はまる」。これはすご い。2004 年にNPOを創設してから講演に取り入れ「皿回し遊びのワークショップ付き講 演」は全国に広がることになりました。皿は講演後に爆発的に売れるようになりました。 仕入れは東京にある「ナランハ」という会社です。約 3 万枚販売しました。この会社の商 品名はプレート・スピニング(Plate spinning)となっています。 私は知りました。世界でもこの遊びがあったのだ。さらに検索すると、日本にも古代か らこの遊びがあったのだと分かりました。 皿回し(さらまわし、英語: Plate spinning)とは、指や棒、あるいは棒状の物(箸や キセルなど)の先端で皿や茶碗を回転させる技術や芸(曲芸)、そのための道具、ある いはその演者を指す。英語圏では、プレート・スピニング(Plate spinning)で、ジャグ リングの一種とされ、使用される皿をスピニングプレートと称する。皿を回したまま手 のひらや指、肩、腰、あごの上などでバランスをとる曲芸。

放下師は路上で皿回しをしている。日本の中世から近世にかけて大道芸をおこなって いた放下(ほうか)は烏帽子姿や僧形をなしていたが、江戸時代には俗人の手にうつり 、従来の曲芸ばかりではなく、大がかりな曲芸や手品を手がけるようになり、籠抜け や皿回しも演じるようになった[1]。一方で寄席演芸としてもおこなわれるようになり、 現在にいたっている[注釈 1]。こんにちでは大道芸として演じられることも多いが、中 国の雑技に由来する多数の皿 を回すもの、一本の棒で一枚の皿を回すもの、正座して 技術を競う競技などさまざまなスタイルがある。最近ではトスジャグリングを取りいれ たスタイルも登場している。 18 世紀以降、しだいに劇場からはすがたを消し、大道芸 に回帰していった放下は「辻放下」と呼称され、身分的には非人階級に属し、江戸浅草 の車善七の差配に服した。 (郡司正勝 「放下」『藝能辞典』 坪内博士記念演劇博物館(編)、東京堂出版、1953 年 3 月。ASIN B000JBAYH4。)

さらに、

3、皿回しの科学

検索すると。・・・ 皿回しの成り立たせているのは遠心力とジャイロ効果である。皿などを高速で回転さ せることによって遠心力がはたらき、皿と棒が垂直(皿と地面・床が水平)の状態を保 とうとする。さらに、皿が充分な速度で回転するようになると、皿の中心を棒などで支 えても回転状態を保ち、回転軸の方向を一定に保とうとする力がはたらく。これをジャ イロ効果という。この現象は、転がりつづけようとする独楽、ヨーヨ ー 硬貨(コイ ン)などで確認でき、また、自転車やオートバイなど二輪車の走行、、円盤式(回転式) ののこぎりなどでは、この力が利用される。

: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) 「地球ごま」という独楽については、ある程度知識はあった。「地球ごま」の回転エネルギ ーは「航空機」になくてはならない、「共通科学」だとは知っていました。皿回しも、速度が 付くと、「地」と「静か」に、「バランス」をとり、「美しく」回ることが分かりました。 「回る」遊びやおもちゃは、回る姿の「美しさ」や、回せた「喜び」や「自信」が、子どもや大 人にも与えてきたのだと分かりました。

遊びはどこかで いつか 宇宙の真理とつながって行く 皿を回せば家庭が回る 家庭が回れば地域が回る 地域が回れば世界が回る

回る 回る 地球も回る

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宮崎のわかば小児歯科ニュースレターより感想をたくさんいただきました。

早川が感動したレポートを掲載します。 これまで多くのお母さん方から受講後の感想をいただきました。 この度はKさん(わかば小児歯科職員であり、お母さん)の感想文を読んで早川たかしが今まで行ってきた仕事(遊びのワークショップ付き講演)がどういう意味があったのかということを改めて考えることができました。 本当に素敵な感想文でした。ありがとうございます。

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